ESXi6.7U3 でネストESXiの構築
検証環境を6.7U3に上げたので、その中に存在する入れ子のESXiも作りなおそうという事で、ESXi6.7U3の中にESXi6.7U3のVMを作ります。
この構成をネスト構成と呼んだりします。
このような構成の場合、内部に複数のESXiホストを立てることができますので、1台の物理ESXiホストで複数の仮想ESXiを使用したHAテストなどが実現可能です。
●作り方
まず、親のESXiホストの仮想スイッチセキュリティ設定を変更します。
デフォルトだとこんな感じですが、全部許可になっていないと通信できません。
必要に応じてネストESXiに割り当てるポートグループを作成してください。
新規仮想マシンをクリックします。
新規仮想マシンの作成で次へ
VM名を付けます
配置先を指定します。
普通はESXiホストを指定します。(この検証環境はESXiホスト3台でクラスタ構成+EVC有効)
配置するストレージを指定します
仮想マシンバージョンを指定します。
特に変更する必要は無いです。(Autodeployの検証をするなら6.0を選択する事)
その他からESXi6.5以降を選択します。
ESXi6.0や6.5の初期バージョンはこの画面では選択できませんでしたが、6.5U2以降からは作成時に選択できるようになりました。
vCPUは2個以上が必須でメモリーもある程度積んでおいた方が良いです。
NICはお好みで増やしてください。
この例だとストレージ用のNICを付けてます。
ネストESXiはCPUの仮想化支援機能が使用できる必要があるので、CPUの詳細オプションから、ハードウェアアシストによる仮想化をゲストOSに公開にチェックを付けてください。
この作業を忘れるとインストールができません。
確認して完了を押します。
ESXi6.7U3のISOをマウントしVMを起動します。
インストール初期化中
インストールが開始されるとこんな画面が出ますのでF11を押します。
インストールするディスクを選びます。
キーボードを選びます
rootパスワードを決めます
F11を押してインストールを開始します。
ちなみにハードウェア要件を満たしていない場合はここで拒否されます
インストールが完了しましたのでEnterを押し再起動します。
ついでにISOマウントを解除しましょう。
再起動が終わり起動するとESXiの起動画面になります。
F2押して設定変更を開始します。
パスワードを入れます
SSHを有効化したいのでTrobleshooting Optionsを選択します。
ESXi ShellとSSHを有効化します。
Configulation Management NetworkからESXiホストのIPアドレスを指定します。
IPv4アドレスの設定
IPv6は使わないので無効化
DNSの設定
DNS Suffixの設定
設定が終わったら再起動
ブラウザからネストのESXiへ接続できたら成功です。
お疲れ様でした