The dragon tail

試した事などを書いています

Anycubic Photonでプリント失敗した時の確認項目

Photonで印刷ジョブを実行してもベースプレートしか出てこない、何もくっついていないといったトラブルがよくあると思います。

そういう時の確認事項を記載しておきます。

 

確認事項1

ビルドプレートのZ0設定を実行しているか?

ビルドプレートの固定ねじを緩めて、コピー用紙の引き抜きがが固くなるまで調整します。

この時ですが、ビルドプレートの四隅がある程度同じような引き抜き抵抗があるように調整してください。

傾いていると一部だけプリントできない状態になります。

ビルドプレートの固定ねじは標準だとホーローセットボルト(イモネジ)ですが、これだと締め付け力が弱いので、M6のキャップボルトに交換することをお勧めします。

締め付けが弱いとプリント中に傾いて印刷失敗します。

 

確認事項2

印刷パラメータの確認

使用しているレジンの種類によりますが、極端に短い効果時間にしていないか確認しましょう。

また、適度なタイミングでフィルターを通しましょう。

 

光造形3Dプリンター用肌色レジンの作り方

最近Photonを買ったので色々作っています。

肌色レジンが必要になったので作り方のメモ。

 

ラッカー塗料などで色付けできるみたいですが、UVレジン用のレジントナーを使いました。

光造形3DプリンターはUVレジンを使っていますので。

 

使用したのは「パジコ UVレジン 染料 宝石の雫」です。

ちなみにベースとして使用したのは「ELEGOO 光造形3Dプリンター用 ABS類似UVレジン」の白です。

容易に手に入る光造形3Dプリンター用レジンとしては最安だと思います。

1kgなら5999円です。

 

出力した結果ですが、普通に硬化しましたので問題なさそうです。

 

●使用したパラメータ

積層厚:0.05mm

露光時間:8sec

消灯時間:2sec

底面露光時間:80sec

底面レイヤー数:7

ESXi6.7U3 でネストESXiの構築

検証環境を6.7U3に上げたので、その中に存在する入れ子のESXiも作りなおそうという事で、ESXi6.7U3の中にESXi6.7U3のVMを作ります。

この構成をネスト構成と呼んだりします。

このような構成の場合、内部に複数のESXiホストを立てることができますので、1台の物理ESXiホストで複数の仮想ESXiを使用したHAテストなどが実現可能です。

 

●作り方

まず、親のESXiホストの仮想スイッチセキュリティ設定を変更します。

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デフォルトだとこんな感じですが、全部許可になっていないと通信できません。

 必要に応じてネストESXiに割り当てるポートグループを作成してください。

 

新規仮想マシンをクリックします。

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新規仮想マシンの作成で次へ

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VM名を付けます

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配置先を指定します。

普通はESXiホストを指定します。(この検証環境はESXiホスト3台でクラスタ構成+EVC有効)

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配置するストレージを指定します

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仮想マシンバージョンを指定します。

特に変更する必要は無いです。(Autodeployの検証をするなら6.0を選択する事)

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その他からESXi6.5以降を選択します。

ESXi6.0や6.5の初期バージョンはこの画面では選択できませんでしたが、6.5U2以降からは作成時に選択できるようになりました。

 

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vCPUは2個以上が必須でメモリーもある程度積んでおいた方が良いです。

NICはお好みで増やしてください。

この例だとストレージ用のNICを付けてます。

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ネストESXiはCPUの仮想化支援機能が使用できる必要があるので、CPUの詳細オプションから、ハードウェアアシストによる仮想化をゲストOSに公開にチェックを付けてください。

この作業を忘れるとインストールができません。

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確認して完了を押します。

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ESXi6.7U3のISOをマウントしVMを起動します。

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インストール初期化中

 

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インストールが開始されるとこんな画面が出ますのでF11を押します。

 

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インストールするディスクを選びます。

 

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キーボードを選びます

 

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rootパスワードを決めます

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F11を押してインストールを開始します。

ちなみにハードウェア要件を満たしていない場合はここで拒否されます

 

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インストールが完了しましたのでEnterを押し再起動します。

ついでにISOマウントを解除しましょう。

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再起動が終わり起動するとESXiの起動画面になります。

F2押して設定変更を開始します。

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 パスワードを入れます

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 SSHを有効化したいのでTrobleshooting Optionsを選択します。

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 ESXi ShellとSSHを有効化します。

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Configulation Management NetworkからESXiホストのIPアドレスを指定します。

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IPv4アドレスの設定

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IPv6は使わないので無効化

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DNSの設定

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DNS Suffixの設定

 

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設定が終わったら再起動

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ブラウザからネストのESXiへ接続できたら成功です。

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お疲れ様でした

vSphere 6.7 U3をインストールした

vSphere 6.7 U3がリリースされてしばらく経ったので、自前の検証環境のアップグレードを行いました。

というわけでその時の備忘録。

 

  • ESXiホスト構成

1号機

CPU Intel i7-7820X

RAM 128GB(16GBを8枚)

マザーボード ASUS X299 PRIME-A

NIC Intel X540-T2(DELL仕様)

電源 Seasonic Focus+ Gold

 

2号機

CPU Intel i7-9800X

RAM 196GB(16GBを4枚 32GBを4枚)

マザーボード ASUS X299 PRIME-A

NIC Intel X540-T2(HPE仕様)

電源 Seasonic Focus+ Gold

 

3号機

CPU Intel i7-7820X

RAM 128GB(16GBを8枚)

マザーボード ASUS X299 PRIME-A

NIC Intel X540-T2(HPE仕様)

電源 Seasonic Focus+ Gold

 

2号機は32GBのDDR4-2666に一部交換しました。

ASUS X299 PRIME-Aのファームウェアを最新にすれば非公式ながら32GBモジュールが使用できるようです。

 

vSphere6.7U3のインストールで困った部分はありませんでした。

少し気を付けるところとしては、vCenterをデプロイする前にDNSを立てておかないとダメなところでしょうか。

逆引きも解決できるように構成しておく必要があります。

 

新しい検証環境ですが、今のところ機嫌よく動作しています。